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ベストセラー小説「変な家」から考える “良い住宅とはなんだろう”

2025.01.17

ブログ

こんにちは、山田です。

ベストセラー小説で「変な家」というのがありまして、その題名に職業がら興味を持ち、文庫本が出たのでさっそく買って読んでみました。(この本です)

違和感を感じた住宅の間取りをモチーフに推理を展開してゆく発想はユニークであり一気に読み終えたのですがまぁフィクションということは置くとしても、一応住宅建築の専門家の端くれとしましてはまずこんな間取りの設計はしないですし、“仮に施主さまの要望だったとしても部屋を適当に並べればいいといったもんではなかろう”

“もう少し工夫ができなかったものか”などと思ってしまいました。(なにしろ建物の外周及び階段室を除き1階と2階の壁の通りが重なっている部分が全く無い!?という間くずれの極致・・・)

 

 

そもそもお客様の要望される内容は十人十色と言ってもよく千差万別であり、いかにその要望にそえるベストな設計をすることができるのかが設計者の使命だと思っております。ですから、完成した住まいで生活され “よかった”と言っていただければ設計者冥利に尽きますし、工事に携わった職人さんもこの上ない喜びとなり次へのモチベーションにもなります。

 

さてここで、「良い住宅とはなんだろう」と考えます。

家相、風水によりトイレ、浴室等の位置が制限されはなはだ使い勝手の悪い間取りを設計せざるをえないケースがあります。

設計者はその不条理をこんこんと説明するわけですが、どうにも納得されず頑として譲られない場合、やむをえず妥協しそれで建てられた家に住まわれることになったとしても、これで運気が上がると信じておられ満足しておられれば、「その人にとってその家は“良い住宅”になるのだろうなぁ」などと思ったりします。

高名な建築家の設計による住宅は世に数々存在しますが、中には本当にそれで満足?と思う作品も見かけます。設計者は自分の設計思想に基づき渾身の作品ができたと思っても人の感じ方は多様です。

 

 

かく申す私の自宅も当然私の設計によるものであり、いままで培った経験をもとに色々夢を盛り込んで狭小変形な土地の中に子供室にロフトを設けるなど十分家族には満足してもらえるはずの家であると確信しておりました。

ところが“お父さんは専門家なのだから任せる”との妻の言葉をよいことに、ろくに相談もせず限られた予算の中、地盤補強に予算をかけすぎ、そのしわ寄せがキッチン等の設備にいったためか妻には不評であり、彼女にとって決して良い住宅ではなかったようです…。

しかしです!!私にとっては間違いなく“良い住宅”なのであります。

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