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『まどかの家』が「真壁」の「在来軸組工法」を貫く訳は?

2025.04.11

ブログ

皆さんこんにちは。

今日は、ちょっと思考を変えて、円建創のこだわりのおしゃべりをさせていただきます。

わが社の注文住宅が、創業当時の昔から一貫して、何故に「真壁づくり」の「在来軸組工法」にこだわって貫いてきたのかというお話しをしたいと思います。

 

 

戦後、大手ハウスメーカーが台頭するようになり、都市部を中心に、日本固有の「在来軸組工法」が次第に減り続け、木造以外の「プレハブ(工場生産)工法」や北米輸入の「2×4工法」がどんどん増えてきました。

同時に、木造にしか出来ない「真壁づくり」がほとんど姿を消して、「大壁づくり」が大半を占めるようになりました。

 

古来からの神社仏閣・古民家(免震構造)などの伝統構法

この「在来軸組工法」は、古来からの神社仏閣・古民家(免震構造)などの伝統構法を、戦後の建築基準法に合わせてシンプルに耐震構造化した、日本版現代住宅工法ですが、その特徴からお話ししましょう。

 

 

まずメリットから

①木造住宅の命とも言うべき「木材」の良し悪しを一番よく理解し、適材適所で最も有効活用している工法

②日本文化や日本人に一番馴染み易く、戦後の日本で圧倒的に多く建てられてきた身近な工法

③日本の気候風土(特に山陰の気候風土)(高温多湿・循環型自然素材で無尽蔵生産可)に最も適した工法

④時代や暮らしの変化に変幻自在に対応(改造・修繕)し易い工法

⑤大工を筆頭に、多種の職人の「手づくり」工法で、オリジナルな(フリー設計)注文住宅や高級住宅が造り易い工法

などが挙げられます。

 

 

また、デメリットとしては

①熟練職人が手づくりで造るので、工期がかかる工法

②担当職人個人個人の技量次第で、品質にばらつきが出易い工法

・・などでしょうか。

 

 

 

真壁づくり

更にわが社では、特に近年の住宅ではほとんど見られなくなってきた「真壁づくり」にもこだわってきました。

それは、ただ単に「他社がやらないから売り易い・・・」とか、「会社の特徴が出し易い・・・」とか、そんなビジネス感覚では全くありません。

 

それとは全く逆で

①手間と工期がかかる

②木材を中心とした品質管理が一苦労

③大工等の職人の匠の技術が必要(扱う職人が少ない)

④完成してもすべてが見えるので、特別な造作ノウハウが必要

⑤総合的にコストアップになる

・・・等、ビジネス上は明らかに不利(逆行)なことが多くあります。

 

 

ここで、「真壁づくり」について、もう少しご説明しておきましょう。

簡単に言えば、「真壁づくり」とは、お寺や神社を視れば解るように、「柱や梁・桁などの材料や骨組みをそのまま隠さずに見せる工法」で、

①木の力(エネルギー)

②木(自然素材)の美しさ

③木組み(架構)の美しさ(美学)

④大工・左官等の腕さばき(匠の技)の見せ所

⑤空間の安らぎ感(五感の癒し感)・・・は、

とても「人工部材尽くしの大壁づくり」の現代住宅(建築)とは比較のしようもないくらいの大きな「感じ方」の違いがあります。

これこそが、円建創がこだわり続けてきた訳(魅力)なんだと思います。

 

木を隠さず露出させる真壁づくりは、木の呼吸を妨げないので、よく乾燥し長持ちします。

日本の古建築でも用いられており、お寺や神社が長く残っているのもこの工法が大きく影響しているのです。

 

更に「真壁づくり」は、壁や天井のパーツが、柱や梁・桁で、小単位に一つ一つ分割されているので、間仕切りや天井や建具の造り変え(撤去・新設)の際は、その部分だけのやり替えだけで済むために、工事が極めて簡単に出来(DIYでも可能)、したがってコストも大変安く出来ます。

 

大壁づくり

「大壁づくり」は、「柱や梁・桁の表面に下地を打ち込み、仕上げの壁や天井ですべて隠してしまう造り方」で、木材も骨組みもすべて隠れて見えなくなります。

 

 

「大壁づくり」では壁や天井は大面積で切れ目なく連続しているので、改修工事の際は、直接関係ない個所まですべて壊すことになり、時間も労力もコストも大きくかかります。

この面から見ても、「真壁づくり」は大変優れていることが分かります。

 

「喜びと感動の家づくり」の提供(職人魂)こそが、円建創の家づくりの理念(原点)

このようにモノづくりの感性は人さまざまで、まったく違った感性の家づくりがあっていいでしょうし反対はしませんが、せっかくのご縁で結ばれたお客様には、せめてまず「自分たちが住みたくなるような家」「自分たちが感動するような家」で暮らしていただきたい訳で、ビジネス(商売)を抜きにした「喜びと感動の家づくり」の提供(職人魂)こそが、円建創の家づくりの理念(原点)であり事業姿勢であります。

 

 

わが社には、創業まもなくの頃より、上述の感性に基づいた『円の住まい5か条』『円の家づくり5原則』の全10項目を、家づくり(住宅設計)理念として掲げ、長い間社員で共有し、一貫した家づくりを徹底してきました。

これからも基本路線はブレることなく、しかし時代の流れには順応しながら、『不易流行』の考え方で精進していって欲しいと願っています。

長時間のお付き合い有難うございました。また次回をどうぞお楽しみに

 

しまね古民家倶楽部

理事長 安達盛二

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